八王子市役所、八王子市立北野児童館視察


自由民主党相模原市議団行政視察

 1 八王子市

日時 :令和元年7月8日 9:30~12:00

場所 :八王子市役所、八王子市立北野児童館

参加者:阿部善博、服部裕明、佐藤尚史、大八木聡、折笠正治、秋本仁

 

〔内容〕
八王子市には児童館が10館あり、各館に常勤の市職員を3名配置し、すべて教職、保育士、社会福祉士等の有資格者である。
現地視察を行った北野児童館では館長を務める市職員の永井太氏が10年間勤務しており、利用する子供たちにとって第二の家族、父親のような存在となっており、保護者や地域との信頼関係を築いていた。
市職員が直接、現場で勤務していることによって市の、子どもたちの育成の方針、姿勢がダイレクトに反映される体制になっており、市が策定した「子ども育成計画」の基本理念、そして具体的な施策を素早く実行することが可能になっている。特に、有資格者である市職員が常勤しているためプログラムの作成、教育的配慮等において専門的な対応ができている。
児童館の開館時間は10時15分~19時と長く、乳幼児活動、小学生活動、中高生活動それぞれが充実している。特に高校生の利用促進していることが特徴としてあげられる。
八王子市は平成18年より利用対象年齢を「1歳~15歳とその保護者」から「0歳~18歳とその保護者」に拡大した。 それに伴い、中高生世代の利用促進を図るため、小学生利用時間後の17時45分~19時を「中高生タイム」として中高生世代専用利用時間を設けている。こういった取り組みによって0歳~18歳まで、「切れ目のない支援」が可能になるとともに、子どもたちにとって、自分が成長したときにボランティア等として小さい子どもたちと関わることができるという一種の「再生産」、学んだことの還元が生まれている。行政が、そして地域の大人が子どもたちにかかわることによって、子どもたちの人格形成に大切な「社会に対する信頼感」が育まれている。

 

〔所見〕
この八王子市の取り組みを本市に取り入れると仮定した場合、課題として考えられることは、

  • 中高生以上の若者支援の場として期待されていることにどのように対応していくのか。
  • 常勤職員3人すべてが必ずしも有資格者でなくてもよいのではないか。
  • 多くの児童館は老朽化しており、施設維持についてや人口の増減による地域への配置の偏りにどう対応するか。
  • 財政状況の厳しい中、市職員が現場を担当する費用負担のあり方。
  • 複雑な現場の事情を理解するためには時間がかかるため、特定の職員が長く担当することも考えられる。負担の適切な分散や人材の育成と引き継ぎ。

などがある。
子どもの数の増減が地域によって異なることから、近い将来、児童館の再配置が必要となる。現在は出張児童館等の事業で代替しているようだが、公共事業マネージメントとの関係で新規施設の設置は難しく、既存の施設、例えば小学校の空き教室等の利用は考えられないか。
相模原市の場合、八王子市の児童館が主体的に実施している事業について、公民館や子どもセンター等が担っている場合が多い。こうした事情から、八王子市の取り組みをそのまま本市で行うことは難しいが、一人ひとりの状況に合った心のある支援を確実に行うためには、市として担当職員が広く状況を把握し、責任を持った取り組みを行うことは意義があると感じられた。
本市の場合、縦割り行政を打破する必要があり、議会からの提案・提言等も必要と思われ、今後の活動に組み込んでいきたい。