新潟県・新潟市を行政視察

自由民主党相模原市議団では、4月26日(木)~27日(金)に新潟県・新潟市を行政視察しました。

視察テーマは、複合一体型コンベンション施設である「朱鷺メッセ」の設置経過、利用形態と、「新潟駅付近連続立体交差事業」については、リニヤ中央新幹線新駅設置に伴う市内橋本、相模原駅前周辺のまちづくりを見据え、現地確認を目的に視察を実施しました。

「朱鷺メッセ」新潟コンベンションセンター

4月26日(木) 午後1時30分~ 朱鷺メッセ事務所会議室及び施設見学

新潟市の中心部である、信濃川河口に2003年開業した「朱鷺メッセ」は、一万人収容可能な本格的展示場や大小13の会議室・ホテルなどを一体化した施設であり、新潟市を代表するランドマーク的な存在である。

宿泊とコンベンション、オフィスビルと言った流れを併せ持つ総合複合的施設として期待が大きい。

また、交通の利便性向上に期待がかかる地域であるため、今後の企業誘致や展示会等々期待が大きい。

しかしながら、他県との同様施設に対してどの様な対抗的な利用形態を考え、取りまとめることが重要な課題であると共に、利活用の方策によっては期待がかかる施設として、更なる展開を見て行きたい。

新潟駅付近連続立体交差事業

4月27日(金) 午前9時30分~ 新潟市都市政策部 新潟駅周辺整備事務所及び施設見学

リニア中央新幹線開業に伴い、本市の橋本駅から相模原駅周辺は大きく様変わりがしてくると考える。

リニア準備工としての立坑工事も進められリニアの現実味を感じているが、新潟駅における連続立体交差事業については、在来線との乗り入れを含めた事業であり本市橋本駅に似ている状況である。

事業規模は、高架区間延長2.5キロであり、在来線である越後線と信越線、白新線が新潟駅で新幹線と同様の高架となる。

現在の新潟駅周辺地区の課題は、南北市街地の発展に不均衡が生じ、シンボル的施設も無いため新潟市の陸の玄関口として魅力に欠ける。踏み切りでの慢性的な交通渋滞、危険などがある。

こう言った課題解消に向けて、日本海側の拠点に相応しい都市機能の強化に向けて、鉄道在来線の高架化、幹線道路、駅前広場の都市基盤をはじめとした、総合的整備を図るもので2018年4月に一部開業したものである。

【所見】

「朱鷺メッセ」については、新潟県が万代島に国際交流拠点整備を平成4年に決定後、10年の歳月を要して竣工したものである。

現在は、「新潟万代島総合企画株式会社」を設立し、5年間の指定管理している。

資本金2億円で社員総数24名との事であるが、他県との連携はもとより、地域的に冬季における施設利用が少ないとのことであり、利用者確保することが重要課題であるとの事。

また、新潟駅付近連続立体交差事業は、事業費885億円で、事業費の8%をJR 、残り92%のうち55%を交付金、45%を市が負担しているが、現在の新潟駅の一日当りの乗降客数は8万人を下回り、本市相模原駅や橋本駅の乗降客より少ない状況であるため、今後の駅周辺整備事業とあわせ、人が集える魅力あるまちづくりが望まれる。

本市においても、リニア中央新幹線新駅が橋本駅に隣接することから、相模線、京王線との位置づけ、さらに、相模原駅小田急線延伸や補給廠跡地のまちづくりなど考えると、高架化が良いのか地下化が良いのか、今後大変難しい状況が考えられる。

橋本駅から相模原市においては、今後多くの検討課題に直面してくると考える。

最後に、現地での説明等参加した職員の方々にも感謝申しあげます。

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